あ |
アジテーター |
(英) agitator |
一般には強制撹拌する装置をいう。泥水シールドにおいては、チャンバー内下部に取付けられたプロペラ型攪拌翼を言う。
掘削土砂と泥水との混合・攪拌および泥水の分離防止の目的で設置される。
3m以下の小口径シールドにおいては設置されない場合もある。 |
あ |
アンカープレート |
(英) anchor plate |
セグメントを吊る為のフック穴のついた板。 |
あ |
アルファー値 |
|
カッタトルク係数を表す。トルク係数=装備トルク(kN-m)÷シールド外径(Dm)3倍で表示する。シールド径、土質によりカッタトルクの目安に用いられる。 |
い |
いも継ぎ・千鳥組 |
(英) straight joint |
セグメント継手がトンネル軸方向に連続する場合をいも継といい,セグメント継手が千鳥配置となる場合を千鳥組という。 |
い |
インバート |
(英) invert |
トンネル内の流下を円滑にするために底部に設けられる導水路、底盤部分を指すこともある。 |
う |
裏込め注入 |
(英) back-fill grouting |
掘削径とセグメント径の差によりセグメント背面に発生する空隙をモルタル等で充填すること。この場合、シールドを掘進しながらセグメントと地山との空隙にシールド機側から注入する方法を同時注入、セグメントのグラウトホールから注入する方法を即時注入という。 |
え |
エレクタ |
(英) erector |
シールド機のテール部に装備し、セグメントを把持して、旋回し、所定の組立て位置にセグメントを移送する組立装置。 |
え |
エントランス |
(英) entrance |
シールド機の発進のために設けられた坑口。 |
え |
エントランスパッキン |
(英) entrance packing |
エントランスとシールド機、あるいはエントランスとセグメントとの隙間から、地下水および土砂の立坑内への流入を防ぐゴム製のパッキン。(主に止水を目的とする) |
え |
エントランスリング |
(英) entrance ring |
エントランスパッキン材の反転を防止するため、押さえる当て金物。 |
か |
ガーダ部 |
(英) girder of shield,shield beam |
シールド鋼殻の中間部にあって,フード部とテール部を結び,シールド全体の構造を保持するシールド機の長手方向の中間部分。 |
か |
鏡切り |
(英) ground breaking |
シールド機を発進させるため、立坑の壁を切断撤去する作業。 |
か |
カッタスリット |
(英) cutter slit |
面盤式シールド機のカッタ開口部で、掘削土砂の取込み口。 |
か |
カッタスポーク |
(英) cutter spoke |
スポーク状のカッタ、あるいは棒状のカッタ。ここにカッタビットが取り付けられる。 |
か |
カッタディスク |
(英) cutter desk |
カッタ面板。カッタフェイスとも言う。 |
か |
チャンバー |
(英) cutter chamber |
カッタと隔壁との間に掘削土砂を充満させる空間。 |
か |
カッタビット |
(英) cutter bit |
地山を削る刃で、土質条件に応じて形状、材質が選定される。 |
か |
カッタヘッド |
(英) cutter head |
カッタビットを装備し地山を掘削する回転部分。 |
か |
カッタモータ |
(英) cutter motor |
カッタを回転させるモータ。 |
か |
開放型シールド |
(英) open shield |
シールド機内に地下水や土砂の流入を防止する隔壁が設けられていないシールド |
か |
隔 壁 |
(英) bulk head |
(1)圧気工法を採用する場合、トンネル内に圧気を掛けるために、坑内の適当な位置に隔壁を設けて、圧気区間と無圧気区間を遮断する必要があり、この遮断壁をいう。
(2)シールド機の隔壁のこと。 |
か |
空推進 |
|
発進・到達時に掘削を伴わずにシールドマシンを立坑内の所定の位置まで押し進めること。 |
か |
仮壁 |
(英) temporary wall |
立坑壁の一部で、シールドが通過する際に撤去されることを前提として設計された壁。 |
か |
仮組セグメント |
(英) temporary segment |
シールド発進のために、仮設として立坑内に組み立てるセグメント。 |
か |
嵌合セグメント |
|
継ぎ手が嵌合せになっているセグメント。 |
き |
機械掘り式シールド |
(英) mechanical shield |
前面にカッタヘッドを装備し,土砂の掘削を機械的に連続して行うシールドで、隔壁のないシールド。 |
き |
希釈水槽 |
|
濃度の濃くなった泥水を薄める水槽。 |
き |
凝集剤 |
(英) coagulant、settle accelerator |
粒径の小さい粒子を凝集してより大きいフロック(floc)(団粒)として、沈殿速度を早くするために加える薬品。これには無機のもの、有機のものなどがある。
・無機凝集剤:硫酸バンド、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、アンモニア明ばん、カリ明ばん、ポリ塩化アルミニウム、アルミン酸ソーダ、活性珪酸、等。
・有機凝集剤:(1)高分子凝集剤:ポリアクリルアミン、ポリエチレンアミン、等 (2)陽イオン界面活性剤:ドデシルアミン、オクタデシルアミンの酢酸塩、等、(3)陰イオン界面活性剤:ラウリル酸ソ―ダ、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、等。 |
き |
切羽 |
(英) face |
シールド機先端の掘削面。あるいは、掘削場所。 |
き |
切羽崩壊探査装置 |
(英) collapse detection device |
切羽の掘削状況を把握する方法のひとつで、切羽周辺の地山を探査する方法。探査する方法には、(1)接触式(機械式)、(2)通電電極式、(3)電磁波式、(4)弾性波式、(5)超音波式、等がある。この方法により、切羽安定度のチェックを行うことができる。 |
く |
駆動トルク |
(英) driving toruqe |
カッタヘッドの回転力をいう。カッタヘッドの駆動方式としては、油圧モータ、電動機、油圧シリンダーなどがある。カッタトルクとも言う。 |
く |
テールクリアランス |
(英) clearance |
シールドスキンプレート内側とセグメント外面との隙間。 |
く |
グリッパー |
(英) gripper |
坑壁に油圧ジャッキでシューを圧着することにより、シールドではカッタの回転反力、TBMでは前胴の推進反力を取る装置。 |
け |
形状保持装置 |
(英) Segment holder |
組み立てたセグメントの真円度を確保するための装置。 |
け |
原水槽 |
(英) Slurry save tank |
水の中に含まれている土砂の粒子を沈澱させて取り出す槽。 |
こ |
コーキング |
(英) caulking |
セグメントの止水性を高めるために目地を埋めること。 |
こ |
コーキング溝 |
|
コーキングのためにセグメントの側壁の内側に沿って設けた溝をいう。 |
こ |
坑口 |
(英) entrance of tunnel |
トンネルの入口(出口)。 |
こ |
後続設備 |
(英) Back up facility |
シールド機を操作するための設備で、各設備毎に台車に搭載されシールド機と連結されている。 |
こ |
後続台車 |
(英) Back up car (trolley) |
シールド機の操作する及び推進に関する諸設備を搭載している台車。 |
こ |
固定Y分岐器 |
|
坑内において、台車等を入れ替える時にY字の形をした軌条分岐装置。 |
こ |
コピーカッター |
(英) copy cutter |
任意に余掘りするためカッタヘッドに内臓された伸縮ビットで、曲線施工、蛇行修正時に使用。 |
さ |
サイクルタイム |
(英) cycle time |
掘削、セグメント組立、裏込注入というように、1リングの作業が完結する時間。 |
さ |
サイクロン |
(英) cyclone |
泥水処理システムの一次分離機のことで、濁水又は泥水に含まれる土砂を水流を回転させ遠心力で分離する装置。 |
さ |
作業台車 |
(英) Working stage trolley |
後続台車とは別の台車でセグメントの増し締め・コーキング等を行う作業用台車。 |
し |
姿勢制御装置 |
(英) steering device |
シールド推進に伴って生じる蛇行やローリングを防止または修正する装置。 |
し |
シールド |
(英) shield |
本来たて「盾」の意味であり,トンネル形状に合わせた鋼殻に推進機構,山留め機構,エレクタなどを装備し,さらに各種作業を行うための作業空間を確保したトンネル掘削機である。前面の構造によって,密閉型,開放型に分別される。密閉型は土圧式,泥水式に,開放型は全面開放型,部分開放型に,全面開放型は手堀り式,半機械掘り式,機械掘り式に,部分開放型はブラインド式に分別される。 |
し |
シールド機受台 |
(英) Cradle 発進台の場合はLauncherとも言う |
立坑内において、シールド機を発進させる時にシールド機を載せるための台、およびシールド機が到達立坑に到達した際、受ける台。 |
し |
シールドジャッキ |
(英) shield jack |
シールド機本体に組込まれたシールドを推進させるためのジャッキ。シールドの推進はセグメントを反力として、すべてシールドジャッキで行うものであり、シールドジャッキの本数と配置及び推力は、シールド外径、総推進力、セグメント構造、トンネルの線形、曲線施工や蛇行修正時の片側ジャッキによる推進等を考慮して定められる。 |
し |
シールドトンネル |
(英) shield tunnel |
シールド工法によって築造されたトンネルをいう。 |
し |
シールド工法 |
(英) shield method |
シールドで地山の崩壊を防ぎながら、掘削、推進を行い、テール部で覆工することにより、トンネルを構築する工法。 |
し |
シールド鋼殻 |
(英) shield shell,shield skin |
シールド外周部で内部を構成する部分をいう。鋼殻部は、切羽よりフード部,ガーダ部,テール部の3つに区分され、スキンプレートガーダ、補強リブ等で構成されている。 |
し |
シール溝 |
|
シール材を貼付するためにセグメントの側壁に沿って設けた溝をいう。 |
し |
自動掘進システム |
(英) Automatic drive system |
推進に伴い、数多くの計測値をコンピュータを用いて収集し、適切なジャッキパターンを選定するシステム。 |
し |
ジャイロコンパス |
(英) gyrocompass |
シールドの方位をリアルタイムで検出する装置。 |
し |
ジャッキストローク |
(英) jack stroke |
シールドジャッキの延伸長さ。最大ジャッキストロークは通常、セグメントの幅+αとなる |
し |
主 桁 |
|
トンネルの横断方向に沿った箱形セグメントの側壁部(鋼製セグメントにおいてはスキンプレートを除いた側壁部)で,トンネルに作用する外力に抵抗する主要部分を形成する。 |
し |
初期掘進 |
(英) Initial drive |
シールドマシンの後続台車が、坑内に搬入できるまでの掘削期間。又は、セグメントが、シールドマシンの推力により動かなくなるまでの掘削期間。通常は、前者の場合が多く本掘進までの期間は、地上又は、立坑下でマシン操作等を行う。 |
し |
真円度 |
(英) Out of roundness |
組立てたセグメントの真円を表す数値。 |
す |
推進反力 |
|
シールドを推進するための反力で、シールド推進に必要な推力相当の力。 |
す |
スキンプレート |
(英) skin plate |
掘削・推進・覆工を行う各装置を保護する外殻で、リングガーダーなどで補強されている。 |
す |
スキンプレート及び背板(せいた) |
(英) Skin plate |
箱形セグメントにおいて主桁と継手板などで周辺を支持された板をいう。鋼製セグメントにおいてはスキンプレートといい,中子形セグメントでは背板という。 |
す |
スクリュゲート |
(英) screw gate |
スクリュコンベア排土口を開閉する扉装置。 |
す |
スクリュコンベア |
(英) screw conveyer |
スクリュオーガを用いて排土する密閉式のコンベア。 |
す |
スチールセグメント |
(英) steel segment |
鋼製のセグメント(支保工)。 |
す |
スチールフォーム |
(英) steel form |
2次覆工を施工するときに使用する鋼製の型枠。 |
す |
ストックヤード |
(英) stock yard |
資材を仮置きするスペース。セグメントヤード、資材ヤードなどを言う。 |
す |
ストラッド |
(英) strut |
初期掘進時の推進力受け用の部材。 |
す |
スネーク伸縮装置 |
|
送泥管、排泥管の伸縮装置の1種。形状が蛇の走行時の姿に似ていることからこう呼ばれる。掘進延長が伸びるごとに移動していく部分と、固定されている部分があり、伸縮装置はこの間に設置される。 |
す |
スラッジポンプ |
(英) Sludge pump |
裏込注入用などに用いられるポンプ。 |
す |
ずり |
(英) muck |
掘削で搬出された土砂。 |
す |
ずり台車 |
(英) muck car |
掘削で搬出された土砂を運ぶ台車(泥土圧シールドで使用)。 |
す |
ずりピット |
(英) muck pit |
坑内からの掘削土砂を一時的にストックする囲い置き場。 |
せ |
制御盤台車 |
(英) Control trolley |
シールド施工に関する諸計器を制御する制御装置を搭載している台車。 |
せ |
セグメント |
(英) segment |
シールドの施工では、シールドテール内で組み立てた覆工をシールド推進時にシールドジャッキの反力受けにするとともに、シールドテールを離れてからはこの覆工によってただちに地山が支持できるようになっている。シールドテール内で組み立てるため、覆工は何ピースかに分割された既成の部材から構成される。このような既成の覆工部材をセグメント(環片)という。セグメントによる覆工は、それ自体を永久的な覆工として用いる場合と、その内側に二次覆工を巻き立てて用いる場合とがある。後者の場合には、セグメントによる覆工は一次覆工となる。セグメントは永久的な構造部材として構造計算するのが一般であるが、小口径の構成セグメントなどではこれを仮設材としてシールドジャッキの反力受けと、支保工だけを目的として使用することもある。セグメントは、幅広い使用条件に適応できるよう、様々な種類のものがあり、次のように分類される。 (1) 材質による分類 a) 鉄鋼製セグメント:鋼製セグメント、ダクタイル鋳鉄製セグメントの総称。 b) コンクリート系セグメント:種々の継手構造を持つRCセグメント。 c) 合成セグメント:コンクリートと鋼材の合成構造からなるセグメント
d) ダクタイルセグメント:ダクタイル(鋳鉄)製のセグメント
(2) 形状による分類 a) 箱形セグメント(コンクリートセグメントでは中子形ともいう) b) 平板形セグメント c) T&Mセグメント:梯子形セグメントで長辺、短辺を交互に組み立て、推進ジャッキで密着を図るもの。 (3) リングの形状による分類 a) 普通セグメント:直線施工に使用し、普通リングを形成する。 b) テーパーセグメント:曲線施工と蛇行修正に使用し、テーパーリングを形成する。 (4) セグメントリングの分割による分類 a) Aセグメント:セグメントリングを形成する基本のセグメント b) Bセグメント:Kセグメントの隣接セグメント c) Kセグメント:セグメントリングを併合するのに用いるセグメント |
せ |
セグメントシール |
(英) segment seal |
セグメント継手防水に用いるために、継手面に貼付するシール材。この継手防水に欠かせないシール材は、材料の特性である@粘着性を用いるもの、(2)弾性反発力に期待するもの、(3)水膨張による膨張圧に期待するものに大別される。 (1)粘着性を期待するものとしては非加硫(未加硫)のブチルゴムが一般的である。 (2)弾性反発力に期待するものとしては、加硫したブチルゴムやクロロプレンなどの合成ゴム系のもの、ウレタンゴムなどの合成 樹脂系統のものなど種々のゴム系がある。 (3)水膨張による膨張圧に期待するものとしては、吸水性ポリマーなどをクロロプレンゴムなどの合成ゴムに混合したものが一般的である。 |
せ |
セグメント台車 |
(英) Segment transporting trolley |
セグメントを運ぶ台車。 |
せ |
セグメント継ぎボルト |
|
リングを形成するためにセグメント相互の連結に用いるボルトをいう。 |
せ |
セグメント継手 |
|
トンネル横断方向にセグメントを連結し,リングを形成する継手をいう。 |
せ |
セグメント高さ(厚さ) |
(英) segment thickness |
トンネル縦断面の半径方向に測ったセグメント側壁の高さをいう。平板形セグメントではセグメント厚さともいう。 |
せ |
セグメント長さ |
(英) segment length |
トンネル横断方向に測ったセグメントの弧長をいう。 |
せ |
セグメント幅 |
(英) segment width |
トンネル縦断方向に測ったセグメントの寸法をいう。 |
せ |
セグメントピース |
(英) segment piece |
坑内で組立てるセグメントは、分割されており、そのセグメント1ヶあたりを示す。 |
せ |
切削ビット |
(英) Cutting tooth |
切削ビットはメーカーによって,メーンビット,ツースビット等呼び方がかわる。また,最外周に使用するビットは形状や使用目的でトリムビットやゲージカッターと呼ばれている。中心部に使用されるビットは,角形ビットが一般的。 |
せ |
先行ビット |
(英) Pre-cutting bit |
先行ビットの目的は,切削ビットより先に切削することにより,切削ビットの切削性を良くすることや,切削ビットの負担を少なくして摩耗耗防止に役立てようというものである。 |
せ |
全面開放型シールド |
(英) Open shield |
切羽面の全部または大部分が開放されているシールド。 |
そ |
操作盤台車 |
(英) Control cabin |
シールド機を運転する操作盤を搭載している台車。 |
そ |
送・排泥設備 |
(英) Slurry transportation facility |
泥水式シールドで泥水を切羽に循環させる設備である。泥水式シールドでは切羽泥水を一定に保持すること、排泥の流量、流速を確保することが重要であり、この制御のため送排泥ポンプ、送排泥バルブなどを水圧計、流量計などの指示値をもとに自動コントロールされてている。
|
た |
濁水処理設備 |
|
坑内からの排水等を場外に放流するために、pH値及びSS値を調整する設備。 |
た |
ダクタイルセグメント |
(英) ductile segment |
セグメントの材質がダクタイル(鋳鉄)の物。 |
た |
蛇行 |
(英) snake motion |
シールド機が所定の位置から上下、左右にずれて推進されることをいう。 |
た |
蛇行修正 |
(英) Snake motion adjustment |
シールドが所定の位置から上下、左右にずれて推進されことを、蛇行と言い、蛇行修正の方法は、ジャッキの片押し、中折れ装置、スタビライザーや抵抗板の使用、シールドではテールセグメントの使用がある。 |
た |
脱水ケーキ |
(英) Cake |
フィルタープレスにより脱水された残土の塊。 |
た |
縦リブ |
|
箱形セグメントにおいてトンネルの縦断方向に配置した部材をいう。シールドジャッキの推力に抵抗するとともに,スキンプレートに作用する荷重を主桁に伝達する。 |
た |
立 坑 |
(英) vertical shaft |
シールドトンネルを施工するため,シールド機の搬入・搬出・方向転換・組立・解体、掘進中の土砂搬出,資機材の搬入・搬出、作業員の昇降,給電・給排水・換気等のための作業坑。 |
た |
ダボ |
(英) joggle |
坑内測量のために設置される基準点。 |
ち |
地中ドッキング |
|
対面する2台のシールド機を途中の地中で結合すること。 |
ち |
チャックピン |
|
セグメントとエレクターのセグメント把持装置との連結用のピン。 |
ち |
注入孔 |
(英) grounting hole |
裏込め注入等を行うためにセグメントに設けた孔をいう。シールド機本体にも設け滑材、薬液の注入する孔。 |
ち |
千鳥組・いも継ぎ |
|
セグメント継手がトンネル軸方向に連続する場合をいも継といい,セグメント継手が千鳥配置となる場合を千鳥組という。 |
ち |
調整槽 |
(英) Regulation tank |
排泥された泥水の濃度を調整する水槽。 |
ち |
貯泥槽 |
(英) settle tank |
泥水シールドにおいて切羽安定用の作泥水を貯蔵する水槽。 |
つ |
継手板 |
|
継手の接合に利用する板または板状構造をいう。 |
つ |
継手防水 |
|
コーキング溝にコーキング材を充填し止水をすること。コーキング材は、エポシキ系とシリコン系とに大別され、湿潤面での接着がよく経済的なエポシキ系が使用される例が多い。尚、シリコン系は伸縮量が大きいという特徴があり、エポシキ系では伸縮性を持った弾性エポシキが用いられている。 |
つ |
吊 手 |
|
エレクターに取り付けるためにセグメントに設けた金具等をいい,コンクリート系セグメントにおいては,注入孔と兼用する場合が多い。 |
て |
テールシール |
(英) tail seal |
シールド本体の最後部でセグメントとシールドの間に設ける止水材。種類は、ワイヤーブラシ、ウレタンなどのゴム及び両者の組み合わせによるものがあるが、ワイヤーブラシが一般的。 |
て |
テールボイド |
(英) tail void |
シールドが前進した時に後部に発生する隙間(スキンプレート厚+テールクリアランス) |
て |
テール部 |
(英) tail of shield |
シールド鋼殻の後部にあって,セグメントを組み立てる部分をいいエレクターやテールシール等を装備。 |
て |
手掘り式シールド |
(英) Hand digging shield |
土砂の掘削をショベル,つるはし,ピック,ブレーカ等により人力で行い,ベルトコンベヤーと掘削土の運搬車等で排土。 |
て |
泥水圧 |
(英) slurry pressure |
シールド機のチャンバー内に発生する泥水の圧力をいう。一般に泥水圧が過小となると切羽の崩壊が、また、過大となると逸水等が生じるので、泥水圧は切羽水圧より多少大きい圧力を掛けるのが普通である。また、地下水の変動に対応して適切な泥水圧を常時維持する必要がある。泥水圧は、切羽水圧室の水圧計によって管理し、排泥ポンプの回転数を変化させて制御するのが一般的。 |
て |
泥水式シールド |
(英) slurry shield |
シールド前面の切羽を、加圧した泥水で充満することにより、切羽の安定を確保しながら泥水中でカッターを回転させて切羽を掘削し、泥水と掘削した土砂を坑外に流体輸送する機構を持つシールドである。 |
て |
泥水処理設備 |
(英) Slurry treatment plant |
坑内から送られた泥水を土砂と泥水に分級し、泥水の比重・粘性等を調整して坑内に戻す設備。 |
て |
泥土圧式シールド |
(英) Earth pressure balanced shield |
添加材を注入しながら、回転カッターヘッドで掘削した土砂と添加材を強制的に撹拌して土砂を塑性流動化させ、土圧シールドと同様に切羽の安定を図りながらスクリューコンベヤー等で排土するシールド。 |
て |
天 端 |
(英) crown |
一般には,掘削面ないし構造物の上端面をいう。トンネルでは,掘削断面最上部のアーチクラウン部を指す。 |
|
土砂ピット |
(英) Mud pit |
坑内からの掘削土砂を一時的にストックする囲い置き場。 |
と |
土砂シ−ル |
|
シールド機のカッタ駆動軸受部、中折れ部などにを土砂、地下水、添加材などが進入するのを防護する目的で設置されるシール。 |
と |
トラバーサー |
(英) traverser |
坑内の軌道設備が1車線で、立坑内で台車を入れ替える時に、立坑内においてレールが並行移動して台車の入れ替えを容易にする装置。 |
と |
トルクストッパー |
(英) torque stopper |
シールド機等のトルクの許容値を設定し、それ以上の数値が上がればストップする装置。 |
と |
トンネルの土被り |
(英) overburden,earth covering,overburden depth |
地表面から覆工天端までの深さをいう。 |
と |
土 圧 |
(英) earth pressure,ground pressure,rock pressure |
トンネル掘削周辺の地山の応力状態や、掘削後支保工などに作用する荷重を総じていう。 |
と |
土圧式シールド |
(英) Earth pressure balanced shield |
回転カッタヘッドで掘削、撹拌した土砂を切羽とシールド隔壁間に充満させ、シールドの推進力によりその掘削土を加圧し、切羽全体に作用させて切羽の安定を図りながらスクリューコンベヤー等で排土するシールド。 |
と |
到達立坑 |
(英) arrival shaft |
シールドトンネル工事において、シールドの到達点に設け、シールド機の解体、搬出に利用される立坑をいう。 |
な |
中折れジャッキ |
(英) Articulation jack |
シールド機本体を中折れ操作する為のジャッキ。 |
な |
中折れ装置 |
(英) Articulation system |
曲線施工において、施工を容易にする為、分割されたシールド機本体を折り曲げが出来る装置。 |
の |
ノムスト(NOMST) |
|
シールド機のカッタビットで切削できる新素材コンクリート。シールドの発進・到達立坑の土止め壁に使用して、坑口の取り壊しを行わないでシールドカッタで切削して発進・到達できる土止め壁の材料。 |
は |
背面防水 |
|
セグメントの地山に接する部分(背面)に施される防水。 |
は |
橋形クレーン |
(英) Gantry crane |
ホイストが移動するクレーン桁の両端に足を付け、その下部に走行車輪を設け、地上の軌道を走行するクレーン。 |
は |
反力受 |
(英) back anchor |
シールド機が発進するための推力を保持する受部材。鋼製(H型鋼材を組立)の場合が多い。 |
は |
発進架台 |
(英) Launcher |
シールド機を発進させる為の台。方向、勾配を正確に調整された台。 |
は |
発進作業基地 |
|
シールド工事を施工する為の設備、資材置場、残土処理設備を集約した場所。 |
は |
発進立坑 |
(英) starting shaft |
シールド機の発進のために設けられる立坑をいう。シールドの搬入、組立、覆工材及び諸機械器具の搬入、ずりの搬出、作業員の入出のために用いられる。 |
は |
発進防護 |
|
シールド機の発進時に切羽が自立するように行う地盤改良のこと。 |
は |
バッテリーロコ |
(英) battery locomotive |
蓄電池によって駆動する機関車で、ずりトロや材料台車を牽引するのに使用される。 |
は |
バルクヘッド |
(英) bulk head |
(1)圧気工法を採用する場合、トンネル内に圧気を掛けるために、坑内の適当な位置に隔壁を設けて、圧気区間と無圧気区間を遮断する必要があり、この遮断壁をいう。
(2)密閉型シールドのフード部とガーダ部の間に設けた隔壁のこと。 |
は |
パワーユニット |
(英) power unit |
油圧発生装置で電動機と油圧ポンプおよび油圧制御弁が一式にセットされた装置。 |
は |
箱形セグメント |
(英) box segment |
主桁と継手板または縦リブによって囲まれた凹部を有するセグメントの総称。 |
は |
半機械掘り式シールド |
(英) partly mechanized shield,half-mechanized shield |
手掘り式シールドに掘削機、積込機、掘削積込併用機械等を組み込んだシールド形式。 |
は |
反力受 |
(英) back anchor |
シールド機、推進等の推進に伴う反力を受ける部材や設備。 |
ひ |
ピッチング |
(英) pitching |
シールド機の中心軸と直行する水平軸まわりに回転すること。 |
ふ |
フィシュテール(ビット) |
(英) Fishtail bit |
フィシュテールはカッター面盤中央部に取付けられる大型の3角翼の形状をしたビットで、先行掘削と撹拌を目的としてつけられる。アローヘッドとも言う。 |
ふ |
フイルタープレス |
(英) filter press |
凝集剤を添加し濃縮された余剰泥水を加圧して、脱水し水と排土ケーキとに分ける装置。 |
ふ |
フラップ金物 |
(英) steering device |
シールド推進に伴って生じる蛇行やローリングを防止または修正する金物をいう。一般にはシールドの方向制御やローリング防止は、シールドジャッキの操作で行われるが、必要に応じて、スタビライザー、オーバーカット機構、抵抗版、フラップ、そりなどを併用して行う。 |
ふ |
ブラインド式シールド |
(英) Blind shield |
切羽面を閉塞し、その一部に調節可能な土砂取出し口を備えているシールド。シールド前面を地山に貫入させることにより貫入部分の土砂を塑性流動化させ,土砂取出し口より排土するもので塑性流動状態の排土抵抗を調整することにより,切羽の安定を図る構造。 |
ふ |
ブロワー |
(英) blower |
ケーシングと回転翼を利用した送風機であり、トンネル坑内の換気(送気、排気)に使用される。 |
ふ |
部分開放型シールド |
(英) Partialy open shield |
切羽を大部分閉塞するが、その一部に土砂取出し口を設け、土砂の流入を調節することにより切羽の安定を図る構造。 |
ふ |
覆 工 |
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シールドトンネル周辺地山の土圧、水圧を受け、トンネル内空を確保するための構造体。最初にセグメントで施工する覆工を一次覆工、その内面に後で施工する覆工を二次覆工という。覆工に用いる材料は、スチールセグメント、RCセグメントで一次覆工、場所打ちのコンクリートで二次覆工する。 |
ふ |
分割数 |
(英) Segment division number |
1リングを構成するセグメント分割数量。 |
へ |
平板形セグメント |
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充実断面をもつ平板状のセグメントをいう。 |
ほ |
防音建屋 |
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作業中の騒音が外に漏れないように作業基地全体の建物を覆った建屋(騒音対策のひとつ) |
ほ |
防音壁 |
(英) soundproof barrier |
騒音対策のひとつで周辺を囲っているが屋根が無い壁。 |
ほ |
補助ビット |
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補助ビットの役割は、総じて摩耗防止対策としての保護が主となっているが、流木対策用のビットもある。保護目的の場合は、面板保護、外周面板保護、外周リング保護、面板側面保護、外周リング側面保護、ローラビット台座保護、切削ビット背面保護等がある。ビットの種類には角形,半月形,シェル形等がある。 |
ほ |
ボルトボックス |
(英) Bolt box |
RCセグメントの接合用ボルトを締結するためにもうけられた開口部。 |
ほ |
本掘進 |
(英) Main drive |
初期掘進完了後、初期掘進のために設置した仮設備を全て撤去し、掘進に必要な設備が整った状態での掘進作業。 |
ま |
マンロック |
(英) Manlock |
高圧室内で作業する場合、作業員が大気圧下と圧気圧下との出入りのために設ける室。 |
み |
密閉型シールド |
(英) Closed shield |
隔壁を有し,切羽と隔壁間のチャンバー内を,土砂あるいは泥水で満たし,その土砂あるいは泥水に十分な圧力を保持させ,切羽の安定を図る形式のシールド。 |
も |
門型クレーン |
(英) portal crane |
門型に組んだ鉄骨の足元に走行機能を有したクレーン。 |
よ |
ヨーイング |
(英) yawing |
シールド機が鉛直軸回りに回転すること。 |
よ |
余剰泥水 |
(英) Overslurry |
掘削された土砂と送泥水は、混ざり合った泥水となって処理プラントへ送られそこで、土粒子と、泥水に分級される。分級された泥水の比重が高い場合は希釈・調整して送泥される。この際に余剰分が発生する。この余剰分を言う。 |
よ |
余掘り |
(英) outbreak |
曲線施工及び蛇行修正の為に、掘削断面を拡大する必要があり、この拡大量を言う。 修正する方を通常幅より幅広く掘削すること。 |
り |
流体輸送設備 |
(英) Slurry transportation facility |
掘削土を坑外に連続搬出する機能と、切羽水圧を一定に保つための制御機能を有した設備。(送排泥ポンプ、中継ポンプ、伸縮管等で構成される) |
り |
リング |
(英) Ring |
セグメントを円形に組んだ1組のこと。1組を1リングという。 |
り |
リングガーダ |
(英) ring girdar |
スキンプレートに加わる土圧を保持し、スキンプレートの土圧による変形を防止するとともに、フード部とテール部を結合する構造部を言う。また、テール内部で組立てられたセグメントを反力として推進する場合には、油圧ジャッキによる推進力をシールドフレームに伝達する構造になっている。 |
り |
リング継ぎボルト |
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リング相互の連結に用いるボルトをいう。 |
り |
リング継手 |
(英) ring joint |
セグメントリング相互を結合する。 |
り |
リボンスクリュ |
(英) ribbon screw |
泥土圧シールドの土砂取込用スクリュでスクリュ軸のない形式。礫の土質に適用できるが、止水能力が小さい。 |
ろ |
ローラビット |
(英) Roller cutter |
算盤玉の形状をしたカッタで、岩破砕を目的として装着される。軸受が内蔵されており、地山に押当てると回転しながら岩石を破砕する。先端部は硬層肉盛,ズブ焼入,浸炭焼入,チップインサートの各タイプがある。ディスクカッタとも言う。 |
ろ |
ローリング |
(英) rolling |
シールド機の中心軸回りに回転すること。 |