No | 87 |
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コード | 4 |
大分類 | 運搬機械 |
中分類 | ダンプトラック |
発生日 | 2011.06 |
天候 | 曇 |
能力 | 2t車 |
事故の型 | 激突され |
作業内容1 | 運搬(合材) |
作業内容2 | 作業操作(停止) |
被災者 | 共同作業員 |
発生状況 | 合材を積んできた2tダンプトラック運転手は、縦断勾配14%の坂道に変速ギアをニュートラルの状態にして、エンジンを掛けたままで「坂道発進補助装置」*をブレーキ代わりに、パーキングブレーキも歯止めも設置せずに駐車させて、運転席には誰もいない状態であった。その後、作業員が車外から窓越しにエンジンを切ったところ、2tダンプトラックが逸走後退し、後方で合材を覆うシートを折りたたんでいた同僚を轢いてしまった。*坂道発進補助装置:上り坂における自動車の後退を防止するシステムであり、『駐車のための装置』ではない。 |
発生状況図版 | 87 |
発生要因 | ・運転手が運転位置から離れるとき、「エンジンを止めパーキングブレーキを利かせる、歯止めをする」等のルールを守らなかった・2tダンプトラックに歯止め装具が、常時搭載されていなかった・エンジン停止者が運転席以外の場所からエンジン停止した・作業員がダンプトラック後方の坂下側直近で作業をしていた・運転手が運行中の補助装置(坂道発進補助装置)を駐車装置として目的外の使用をした・工事担当責任者、職長及び作業員が「エンジンを掛けたままでの離席、坂道での歯止め未実施、ダンプトラック後方直近での作業」等のルール違反を日常的に見過ごした |
事後対策 | ・運転手は運転位置を離れる時はパーキングブレーキを利かせ、上り坂では前進1速に、また下り坂では後進にギヤを入れ、エンジンを停止してキーを抜き、持ち出す。車外に出たら直ちに歯止めを設置する・貨物自動車、タイヤショベル等の歯止め装置は、その車両の持込み時に確認して、常時搭載する・ダンプ等のエンジン停止の時は、運転席でエンジンを停止し、車両が動かないよう所定の処置を取る・作業員は、車両等が停まっている前後付近で作業をしない・機械等の補助装置性能を運転者に周知し、使用目的以外の誤った使用をさせない・工事担当責任者、職長は作業現場を巡回し、作業手順書、作業打合書・安全指導書およびKY活動による決定事項が守られているかを点検するとともに、その他のルールも含め違反事項発見した時は、直ちに是正を指示し、是正したことを確認する。また、巡回結果を作業打合書・安全指導書に記録し、次日の工事打合せで取るべき対策を指示、周知する |
2011.06ダンプトラック
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