【テーマ選定について】

 今年度は、メインテーマを一つにし、各班で自由な内容で討議して頂く方向とした。 メインテーマは『今後の機電技術者の役割』とし、経験20年までの機電技術者が、建設業界全体について広く議論できるものと考えた。また、サブテーマに『機電技術者活性化の提言』を掲げ、各班の討議内容を”提言”として一つの形にまとめることも視野に入れながら、活発な意見交換が行われた。

【各班まとめの要約】



メインテーマ:今後の機電技術者の役割(機電技術者活性化の提言)
 
グループ メンバー構成の特徴・要約
1班

ゼネコン5社で構成,管理2名,現業1名,開発2名 平均年齢34.2才

『Win-Winともに走りだそう!』 ・・・ 機電技術者が一致団結し共存・共栄へ

現状⇒
・技術営業/計画書・見積書作成/安全管理/機械保守管理/技術開発
問題点⇒
・機電社員減少
・保有機械減 ⇒リース機増
・受注価格減
対策⇒
・現業対応業務のアウトソーシング
・機電社員のレベルアップ
・安全/保有機械情報の共有
・複数社での共同開発
将来⇒
・会社の枠を越えた業界スタンダード技術の実現により、優れた機械化施工技術を広く展開し、業界発展に寄与する。

⇒ 討議成果表

2班

ゼネコン2社、舗装3社で構成,管理5名,現業0名,開発0名,平均年齢34.4才

『機電職員のレベルアップのためには』 ・・・ 機電交流所の設立

機電職の問題点⇒
・機電職員の減少
・機電技術の伝承が出来ていない
・自社保有機械の維持管理費負担増
⇒ 現場条件に合わせた効率の良い計画・施工を行うためには、「豊富な知識を有する機電職員」の育成が不可欠である

どうすれば良いのか?⇒ 建設業における機電職員のレベルアップには、会社間の技術交流を図るネットワーク(機電交流所)の構築が必要
機電交流所の内容⇒
・構成員は建設業機電技術者(メーカーは構成員としない)
・運営費は資格試験収入及び技術講習費(独立採算が望ましい)

⇒ 討議成果表

3班 ゼネコン4社,舗装1社で構成,管理4名,現業1名,開発0名,平均年齢33.0才
『目指すべき機電技術者とは』 ・・・ 機電技術者地位向上のために

現状⇒
・機械電気設備の設計・維持管理・解体/施工機械の開発/技術支援
問題点・不満⇒
・立場が低い(雑用多し、昇格遅い)
・若手が辞めてしまう(仕事に魅力が感じられないのでは?)

対策⇒
・土木・建築知識を高める
・他業種メーカーの新技術を知る
将来⇒
・現場ニーズを捉えた新機械の開発
・目指すはロボット作業員の実現 ⇒ 生産性の向上・労働災害の減少


⇒ 討議成果表

4班

ゼネコン4社で構成,管理4名,現業0名,開発0名,平均年齢33.8才

『機電技術者の目指すべきもの』 ・・・ 社会で認知される機電技術者であれ!

現状⇒
・機電技術者 → 便利屋/修理屋/旬の技術者/権限なし/コンビニ労働/努力が見えない/評価低い ⇒ もういやだ!どうすればよいのだろう?
現状打破の突破口⇒
・専門技術の深度化
・技術の伝承
・利益を生み出す機電技術者
・お客様に認知される機電技術者
⇒ 社会に認知される機電技術者
今後のゆくえ⇒
(CASE1)機電のプロフェッショナル ⇒ 機電部門、専門会社のトップ
(CASE2)専門工事を得意とする技術者 ⇒ 作業所長、土木部門長
(CASE3)専門知識を活かしたマネジメント⇒ 技術研究部門長、新規事業者
(CASE4)専門技術者としてのプロデューサー⇒ 営業部門長、経営者

討議成果表

5班

ゼネコン3社,舗装1社で構成,管理2名,現業1名,開発1名,平均年齢33.5才

『目指す機電技術者像』 ・・・ 子供達のあこがれの職業となること

現状⇒
・施工計画/積算/施工管理(現場支援)/技術開発
今後(提案)⇒
・専門知識を活かした施工計画への積極的アドバイス
・新工法・新技術の展開推進
・個人のスキルアップ、技術の継承
・新工法・新技術を核とした自らが参加する”新規事業”の提案
・現場での機械施工を管理・監督する「資格・制度」の提案
⇒ 現場支援を強化しつつトータルプランナーとしての地位を確立する
提案実現の第1歩⇒
・機械・電気に精通し種々の施工経験を踏まえた提案
・機械化協会等を通じたトラブル事例の水平展開(情報共有)
将来的理想像⇒
・頼られる存在となり発言力や地位向上⇒プロジェクトXへの出演
⇒ 機電技術者が将来を担う子供達の憧れの職業となる

討議成果表

6班

ゼネコン4社,舗装1社で構成,管理4名,現業1名,開発0名,平均年齢35.6才

『今後の機電技術者とは』 ・・・ 建設工事のニーズを捉えた一歩進んだ提案発想

現状⇒
・建設工事のニーズ(QCDSE)を把握しながら、特別な能力を活かして機械業務を遂行している(開発/計画/管理/運用/安全/環境)
今後の姿⇒
・施工技術者にはない機械技術を駆使し、建設工事のニーズに寄与するために、更に一歩進んだ提案発想を提供していく!

討議成果表

 

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