1, ハーネスのクランプが不適切な場合の事例
10トン系ショベル

エンジンルーム内のスタータ配線車体に固定する「クランプ」が締め付け不良により緩んでいた(それ自体は、整備不良だが、経緯は不明。しかし、スターター交換の際のハーネス再取り付け時の取り付け不良が疑われる。正規の取り扱いであれば、スタータ交換時はハーネスクランプははずさない。)。ハーネスがエンジンの振動で稼動中に繰り返し変形を受けた。変形により電線が内部切断し、切れていない残りの素線に電流が集中したために、素線にとって過電流となって発熱、溶断にいたった事例。電線の発熱で機械に堆積した木屑が類焼し、機械は全焼してしまった。

この事例も「整備不良+木材堆積」で火災になった事例。

エンジン下部より出火、全焼



単線の断線とショート痕(先端が溶けて玉になっている部分)


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