【各班まとめの要約】

討議テーマ: 「様変わりする外部環境における機電技術者の果たす役割」
キーワード: 少人数化、レンタル化、技術伝承、グローバル化、船体技術活用、入札環境変化 各班、キーワードを自由に選択して討議を行った
 
グループ メンバー構成の特徴・要約
1班

ゼネコン5社で構成(管理4名、研究開発1名)

キーワード : 外注化、少人数化、技術伝承

1.外部環境の変化
 入札環境変化 ⇒
効率化・コストダウン ⇒ 外注化・人員削減/少人数化 ⇒ 技術伝承の必要性
2.キーワード
1.外注化・・・ 自社保有機会の減少、外注の増加
→ 新規技術開発、戦略機械の選択/保有、保有機械の相互利用
2.小人数化・・・ 機電職員が入社しない、団塊世代の退職
→ 教育機関への広報活動、機電ネットワーク確立
3.技術伝承・・・ 単独配属が多い、技術導入機会の減少
→ 機電OBによる指導、資料の電子化
3.機電職の役割
・現場に最適な施工機械、システムの計画・実施
・技術開発による差別化
・入札時の技術提案への更なる参画
・戦略機械の選択/保有

⇒ 討議成果表

2班

ゼネコン4社、舗装1社で構成(管理5名)

サブテーマ:「元請会社の中で機電技術者としての存在意義は何か」
キーワード:少人数化、レンタル化、技術伝承、入札環境変化

1.キーワード
1.少人数化  ・・・ 機電技術者年齢分布は(50代中心の)極端な不均衡
→ 差別化を図れる専門技術・技能の向上と技術開発が必要
2.レンタル化 ・・・ レンタル会社に対する依存度が増加
→ あるレベルの特殊機械の保有や独自の技術開発が必要
3.技術伝承  ・・・ 若手技術者・現場数の減少により技術伝承機会を失いつつある
→ 技術伝承専任者を設け、技術開発を通して技術の修得をさせる
4.入札環境変化 ・・・ 技術提案型案件が多くなり、必然的に業務の一つになっている
→ 技術提案(力)の強化、技術開発やその手法の開発
2.機電職の役割のまとめ
ローコスト、工期短縮、安全性、環境負荷低減を求めるには、まず技術者としてその技術開発に関り続けることに「機電」の存在意義を求めることが必要

⇒ 討議成果表

3班 ゼネコン4社、舗装1社、で構成(管理3名、現業1名、研究開発1名)
キーワード:コストダウン、技術提案、海外工事(グローバル化)、保有機械のレンタル化、人員の減少

1.機電技術者の現状業務
  現場管理、技術・工法開発、設備・機材管理、作業所支援
2.様変わりする外部環境
  入札環境変化(低入札化)→人件費の抑制(少人数化)→技術伝承停滞→入札に影響
3.外部環境に対する問題点
  1.少人数化  ・・・ 人件費の縮減、建設業の魅力低下等
  2.技術伝承  ・・・ 技術者の高齢化、若手のモチベーション低下等
  3.入札環境  ・・・ 公共投資の減少、低価格入札、VE、PFIなどの入札方式の変化
  4.環境問題  ・・・ 規制の強化、社会の要求変化
4.対策
  1.小人数化  ・・・ 若手に対して業務の選択権を与える(モチベーションの向上)
  2.技術伝承  ・・・ 年輩者再雇用、マニュアル化による技術力の底上げ
  3.入札環境の変化  ・・・ 同業他社間で遊休機械の貸借・共同開発
5.今後の機電技術者に求められる役割
  1.提案力、コーディネイト力の強化
  2.経験技術の伝承  ・・・ 技術のマニュアル化により技術レベルの維持継続
  3.既存設備、技術の多目的利用


⇒ 討議成果表

4班

ゼネコン3社、舗装2社で構成(管理4名、現業1名)

キーワード:少人数化、技術伝承、入札環境の変化、環境問題

現状⇒
・オゾン層破壊、大気汚染、酸性雨、ダイオキシン→地球温暖化
環境対策項目⇒ ・地球温暖化のCO2に絞込み
 →計画・設計段階におけるCO2発生抑制
 →施工段階のCO2発生抑制
建設業における対策⇒
・低燃費機械の使用/排出ガス対策型建機の使用/省エネ工法の採用
・技術の伝承
機電職員にできること⇒
・機械整備運用における教育、開発
・メーカとの共同開発
・環境を念頭においた工法提案を行う
・協会主導による発注者〜施工者〜メーカ相互の意見交換と環境意識の向上

討議成果表

5班

ゼネコン2社、舗装2社で構成(管理4名)

キーワード:レンタル化

1.業種による相違
ゼネコン  ・・・ コスト削減の面から使用機械の90%近くがレンタル
舗装会社 ・・・・ 特殊施工機械はまだまだ自社機械を保有し、使用
2.問題点
レンタル化の促進により、機電社員の機械・電気に対する知識の低下、機械故障時・緊急時の対処の遅れが懸念される。
3.今後の機電技術者に求められる役割
建設業、建設機械メーカ、レンタル会社が協賛しあって一つの建設機械を開発するようなプロジェクトチームを作り、そのリーダーとなっていくことも必要

討議成果表

 

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