No155
コード20
大分類その他の機器
中分類パッカー車
発生日2010.12
天候
能力2t-V=4.3m3
事故の型挟まれ、巻き込まれ
作業内容1積込(伐採材)
作業内容2作業操作
被災者運転手(操作者)
発生状況パッカー車に伐採・切断した枝(1~1.5m)を積込み中、作業着の右手袖口に枝が絡み、回転板に指が巻き込まれて負傷した。そばで作業していた同僚作業員が気付き、非常停止ボタンを押して回転板を止めて、逆回転ボタンを押し右手を投入口より引き出した。パッカー車の投入口前の受け板を開いたままの状態で作業をしていた。
発生状況図版155
発生要因・被災者は非常停止ボタン・非常停止バーについて使い方を熟知していなかった・被災者の作業服の腕周り生地は、柔らかい素材で枝が絡み易いものであった・被災者が、作業車の「受板」を倒して広く使用できるよう作業したために、非常停止バーが使用しにくかった・被災者は、回転板を回転させたまま作業した・工事担当責任者は、パッカー車についての充分な知識がなく、取扱い注意の適切な指示を作業員にしなかった
事後対策・職長は、作業員に非常停止ボタン・非常停止バーの取扱いを充分訓練してから作業を開始する・作業員は、腕保護カバー等を使用し、枝が絡まない作業に適した服装をする・作業員は、作業手順を理解して危険ポイントについて一人KYを行い、作業を実施する・工事担当責任者及び職長は、特殊車両の取扱いの危険性を確認し、作業手順に反映する。また、職長は、パッカー車の災害事例により、作業員にパッカー車の事故・災害防止の教育指導をする