No80
コード4
大分類運搬機械
中分類ベルトコンベヤ
発生日2009.02
天候不明
能力不明
事故の型挟まれ、巻き込まれ
作業内容1点検・整備
作業内容2その他(機械盛替え)
被災者共同作業員
発生状況掘削ズリ出し用ベルトコンベヤ盛替え作業において、クラッシャからベルトコンベヤへのズリ投入が終わりベルトコンベヤが停止したため、盛替え作業の作業指揮者は、ズリ出し作業が完了したものと思い、盛替えの準備のためベルトコンベヤ上に設置しているウインチのワイヤを引き出すよう被災者に指示した。被災者は、ウインチの固定ワイヤを外すためベルトコンベヤのベルトの上に乗り作業を開始した。一方、ベルトコンベアの運転管理を行っている会社の現場代理人は、クラッシャが移動した後、ホッパーを清掃して出たベルトコンベヤ上のズリの運搬処理を行うため、ベルトコンベヤを再起動させた。ベルトコンベヤが再び動いたため、ベルトコンベヤ上で作業していた被災者は反動で後ろに転倒し、そのままウインチ架台とベルトコンベヤの間(約30㎝)をくぐる際に受傷した。(肋骨骨折、股関節脱臼骨折)
発生状況図版80
発生要因・前日の停電の影響によりトンネル掘削作業が延びたため、ベルトコンベヤ盛替え作業の開始時間がずれて、関係する2社の連携、作業配置、作業手順、安全確認等が通常と異なる状態になっていた・ベルトコンベヤ上での作業時、「引綱スイッチを引いて」、作動スイッチを押してもベルトコンベヤが稼動しないようにしていなかった
事後対策・盛替え作業開始時に、作業指揮者の元、関係作業員全員でミーティングを行い、作業手順、作業配置(役割分担)、スイッチON・OFF時の安全確認方法等の再確認を行う(※ミーティング参加者以外は飛入り作業をしない)・停止作業時のフェイルセーフ・フールプルーフ機構(ロック機構等)を設置し、操作盤は専任者が行い、作業時は必ずロックする(※確認者を決める)