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今月の写真
<コマツ PC01E-2> |
<クボタ RX-506> |
概要
ショベル技術委員会は、機械部会に属しており、油圧ショベルに関する技術規格・標準を作成・改訂する際の技術検討、提案を行うとともに、技術調査等、幅広く活動しています。
委員リスト
会社名・所属 |
(株)加藤製作所 |
キャタピラージャパン(同) |
(株)クボタ |
コベルコ建機(株) |
コマツ |
住友建機(株) |
日立建機(株) |
ヤンマー建機(株) |
(一社)日本建設機械施工協会 施工技術総合研究所 |
活動計画・報告
令和6年8月更新
年度 | 活動内容 |
令和6年度計画 | ・国土交通省の「GX建設機械認定制度」について、技術的要件に関する検討を行い、修正等が必要な場合は提案していく。 ・ショベルの「エネルギー消費量試験方法(JCMAS H 020)」の国際標準化について、国際WGの動向に関する情報を入手するなど標準部会と連携して進める。 ・次期国内排出ガス規制について情報を収集して、共有する。 ・ 油圧ショベルの技術進展のために各委員が新技術の情報を入手し、持回りで報告を行い情報を共有する。 |
令和5年度 (2023年度) |
・「GX建設機械認定制度」について、認定規程の油圧ショベルに関する電力消費量評価値算定要領、同一型式判定要領、諸元表等の技術的内容について検討を行い、その成果を国土交通省に提案し、認定制度制定に協力した。また、制定後の各種修正要件などについて継続して協議を行い、情報を共有した。 ・油圧ショベルのエネルギー消費量試験方法(JCMAS H 020)の国際標準化(ISO化)について、ISOドラフトに対する委員会内の意見をまとめて標準部会に提出した。 ・油圧ショベルの技術向上のために、各委員が新技術の情報を持回りで報告し、情報を共有した。 |
令和4年度 (2022年度) |
・JCMASに基づく「エネルギー消費量試験方法」のISO化について、標準部会から規格のドラフトに関する情報を入手して委員会内に共有した。 |
令和3年度 (2021年度) |
・ミニショベルクラスの次期燃費基準について、アンケート(認定取得数が少ない理由)を行った。認定取得のインセンティブが不足していることが主な理由であり、アンケート結果を共有した。 ・「JCMASに基づく「エネルギー消費量試験方法」のISO化」に関して、標準部会が作成した規格案について検討を行い、修正案を提案した。 ・革新的建設機械について、各委員との意見交換をアンケート形式で実施した。 ・次期国内排出ガス規制の動向について情報を共有した。・各社の新技術を搭載した最新製品の情報を共有した。 ・日本建設機械要覧の発行に際して、「2章掘削機械_総説」内容を見直した。 |
令和2年度 (2020年度) |
・ 次期燃費基準の新基準値案を策定した。作業燃費検討WGでの審議の後、3月の国土交通省の「建設施工の地球温暖化防止委員会」で了承された。 ・ 安全施工WGの進捗状況と、各社の運転支援装置の最新製品情報を共有した。 ・ 次期排出ガス規制の進捗状況を共有した。 ・ 「革新的建設機械の導入」について国交省から説明があり、基本方針、今後の進め方などを共有した。 |
令和元年度 (2019年度) |
・ 次期燃費基準策定に向けて、新基準案の基準値と開始時期について妥当性を検討した。各社へアンケートを実施し、得られた結果をもとに新基準値の協議を継続している。 ・ ショベルのエネルギー消費量試験方法(JCMAS H 020)の国際標準化(ISO化)について、標準部会のISO/TC 127/SC1/WG6「エネルギー消費試験方法」特設グループと連携して今後の進め方を協議した。 ・ 「i-construction施工推進本部」内に新設された安全施工WGの立上げの経緯と目的を共有し、各社から安全施工WGメンバーを選出した。 ・ 油圧ショベルの技術進展のため、新技術情報をいち早く入手して共有した。 |
平成30年度 (2018年度) |
・ 次期燃費基準策定に向けて、最新の申請状況(未申請機含む)の調査を完了し、策定までの大日程を検討した。 ・ 安全推進のために各社の運転支援装置の取組み状況を取りまとめ、平成31年2月の合同部会で発表した。 ・ 次期排出ガス規制対応部会の状況、及び油圧ショベルのJCMAS燃費測定方法のISO国際標準化の動向について情報を共有した。 ・ 油圧ショベルの技術進展のため、新技術情報を入手し共有した。 ・日本建設機械要覧の発行に際して、「2章掘削機械_総説」内容を見直した。 |
平成29年度 (2017年度) |
・ 次期燃費基準値策定スケジュールについて確認し、次期燃費基準の参考となる2014年排ガス規制油圧ショベルの燃費データを共有した。 ・ 油圧ショベルの運転支援装置について委員会として議論した。 ・ 油圧ショベルの最新技術(ハイブリッド、作業範囲制限、衝突軽減装置など)の情報共有を図った。 |
平成28年度 (2016年度) |
・機械災害の現状と過去の調査結果事例を確認した。 また最新の自動車技術が、油圧ショベルに転用できないか、可能性を検討した。 ・次期燃費基準のスケジュール等の検討を行った。 |
平成27年度 (2015年度) |
・JCMAS H020 国際規格化推進における問題点として、海外では油圧ショベルの標準バケット容量という考え方がないため、それに代わるクラス分類基準として、エンジン出力、運転質量の両方で検討した結果、運転質量ベースで国際委員会へ提案することとした。 ・日本建設機械要覧の発行に際して、「2章掘削機械_総説」内容を見直した。 |
平成26年度 (2014年度) |
・平成24年から継続して検討していたミニショベル燃費基準の認定開始時期について開発メーカ側とユーザ側の意見を再確認のうえ国土交通省と協議し、平成30年4月に認定開始することで合意し、改正認定規程が平成26年10月に施行された。 ・JCMAS「土工機械-エネルギー消費量試験法-油圧ショベル」の国際規格化推進に向けて、バケット容量以外でのクラス分けについて検討を継続中である。 |
平成25年度 (2013年度) |
・JCMAS燃費試験方法・ミニショベル燃費基準の検討 2014年4月の燃費基準創設について合意した。燃費基準としては2006年基準車のトップランナーの95%を基準とする方向で、認証実施時期も含めて国土交通省と調整した。 ・ミニショベルのバケットクラスについて、新たに0.22m3クラス(0.20~0.25m3)を追加するとともに、油圧式ハイブリッドショベルの試験方法も見直し、JCMAS H 020の改訂に協力した。 |
平成24年度 (2012年度) |
・ 油圧ショベルのCO2排出寄与率のデータ収集と分析の結果、ミニショベルの排出寄与率が7%であることから、ミニショベルの燃費基準創設について作業燃費WGと協議しながら検討していくこととした。 ・日本建設機械要覧の発行に際して、「2章掘削機械_総説」内容を見直した。 |
平成23年度 (2011年度) |
ミニショベルへの燃費基準の拡大について、対象範囲の検討、ミニショベルメーカとの意見交換会を実施した。各メーカにて実機測定を平成25年6月までに実施することで合意した。 |
平成22年度 (2010年度) |
・低燃費型建設機械に関する制度の検討として、JCMAS H020・H021・H022、ISO規格化に向けて、パリ国際会議に参加した。この結果、ISO規格としてではなく、TS(Technical Specification)として再提案することとなった。 ・クリーンエネルギー建機に関し、JCMAS H020・H021・H022の2010年度JCMAS改正版が完成した。 |
平成21年度 (2009年度) |
・ホームページ コンテンツ改廃・追加 ・「JCMAS H020 土工機械-油圧ショベルの燃料消費量-試験方法」を見直し、 「JCMAS H020 土工機械-エネルギー消費改善の試験方法-油圧ショベル」改訂提案実施 (ハイブリッド型、電動型油圧ショベル、ミニショベルへの適用拡大) ・JIS A 8340-4「土工機械-安全-第4部:油圧ショベルの要求事項」改訂提案実施 ・日本建設機械化協会編纂「日本建設機械要覧」油圧ショベル編の編集協力 |
平成20年度 (2008年度) |
・ホームページ コンテンツ改廃・追加 ・ダム建設現場におけるアクセスガイドラインの決定を受けて、各社展開 ・7月技術連絡会にてCONEXPO2008展示会報告実施 ・ミニショベルにおけるブレーカ使用の件 10月27日正式に協会資料として発行 ・ISO国際会議参加(10/末北京にて)(エネルギー消費試験方法) ・12月 技術連絡会にて「世界最大級油圧ショベルEX8000の開発及び稼働状況について」報告 |
平成19年度 (2007年度) |
・建設施工の地球温暖化対策検討分科会の一環として油圧ショベルの燃費測定法 の普及推進 ・JISのISOへの整合化、ISO規格への反映に協力 ・ホームページ H19年11月20日公開開始 |
平成18年度 (2006年度) |
・建設施工の地球温暖化防止対策検討の一環として油圧ショベルの燃費測定法の 検討(JCMAS H020改定) ・JISのISOへの整合化、ISO規格への反映に協力 ・ホームページ内容検討(H19年度に活動継続) |
レポート
- BAUMA 2016
- INTERMAT 2015
- Bauma2013レポート
- CONEXPO 2011レポート
- Bauma2010レポート
- CONEXPO 2008レポート
- Bauma 2007レポート
用語集
後方超小旋回形油圧ショベル、超小旋回形油圧ショベルとは
後方超小旋回形油圧ショベルとは
旋回時に車体後方の安全が確保されるよう後端旋回半径比が120%以内で、 フロント最小旋回半径比は120%を超えるショベルです。
超小旋回型油圧ショベルとは
狭い空間 で作業するため、後端旋回半径比、フロント最小旋回半径比ともに120%以内のショベルです。
なお、JIS A8308、JIS A8340-4では
後方超小旋回形油圧ショベルとは上部旋回体の後端旋回半径の全旋回は下部走行体全幅(クローラ幅)の 120 % 以内であるが、フロント最小旋回半径の全旋回は 120% を超える油圧ショベルと定義しています。
超小旋回形油圧ショベルとは作業装置を装備した上部旋回体が、下部走行体全幅(クローラ全幅)の 120% 以内で全旋回できる油圧ショベルと定義しています。
後端旋回半径比: | 油圧ショベルの上部旋回体後端部がクローラ全幅(注1)の1/2に対しどの程度突き出しているかを示すもので次の式で表わされる。 |
後端旋回半径比(%)= | (後端旋回半径)X2/(クローラ全幅)X100 |
フロント最小旋回半径比: | クローラ全幅(注1)の1/2に対するフロント最小旋回半径の割合を示すもので次の式で表わされる。 |
フロント最小旋回半径比(%)= | (フロント最小旋回半径または機体前部の旋回中心からの最大距離)X2/(クローラ全幅)X100 |
(注1)但し、クローラ全幅とは、左右のクローラベルトが拡張可能な構造の場合、作業時(最大に拡張された状態)のものをいいます。 |
油圧ショベルの横転・転倒時保護構造(TOPS ・ ROPS )について
- JIS A 8921
土工機械-ミニショベル横転時保護構造( TOPS )-試験方法及び性能要求項目 - JIS A 8921 2
土工機械-ショベル系掘削機保護構造の台上試験及び性能要求事項-第2部:6トンを超える油
圧ショベルの転倒時保護構造( ROPS - 参考ホームページ
ROPS ・ TOPS ・ FOPS 性能試験
油圧ショベルの規格
JCMAS「日本建設機械化協会規格」
JCMAS番号 | 規格名称 |
H020 | 土工機械 エネルギー消費量試験方法―油圧ショベル |
日本産業規格(JIS)
規格番号 | 規格名称 |
JIS A8308 | 土木機械-基本機種-用語 |
JIS A8340-1 | 土工機械-安全-第1部:一般要求事項 |
JIS A8340-4 | 土工機械-安全-第4部:油圧ショベルの要求事項 |
JIS A8403-1 | 土工機械-油圧ショベル-第1部:用語及び仕様項目 |
JIS A8403-2 | 土工機械-油圧ショベル-第2部:仕様書様式 |
JIS A8403-3 | 土工機械-油圧ショベル-第3部:性能試験方法 |
JIS A8403-4 | 土工機械-油圧ショベル-第4部:バケット定格容量 |
JIS A8403-5 | 土工機械-油圧ショベル-第5部:掘削力測定方法 |
JIS A8421-3 | 土工機械-ローダー-第3部:バケット定格容量 |
JIS A8921-2 | 土工機械-ショベル系掘削機保護構造の台上試験及び性能要求事項-第2部:6トンを超える油圧ショベルの転倒時保護構造(ROPS) |
JIS A8922 | 土工機械-油圧ショベル-運転員保護ガードの試験及び性能要求事項 |
規制・規格
排出ガス規制
特定特殊自動車排出ガス規制について
排出ガス対策型建設機械指定制度について
騒音規制
昭和58年より、所定の騒音基準値を満たした建設機械を「低騒音型建設機械」として指定し、生活環境を 保全すべき地域で行う工事での使用を推進していますが、平成9年(1997年)10月1日より測定方法を 国際規格と合わせた規格を導入しています。
現在の「低騒音型建設機械」の主要機械の騒音基準値と測定方法は以下となります。
規制の詳細については